結論先行型 × 呼応型(大学・法学部)
私は将来、医療と法律の交差する領域で、患者の権利を守る制度づくりに関わりたいと考えております。そのために必要な民法と医事法の知識を学びたく、貴学法学部を志望いたします。この目標が定まったのは、高校1年のとき、祖父が手術の説明を十分に受けないまま同意書に署名していた場面を見たことがきっかけです。祖父は医師の説明を「難しくて分からなかった」と言いましたが、分からないまま同意したことに家族の誰も疑問を持ちませんでした。患者が内容を理解して初めて同意は成立するはずなのに、なぜ形式的な署名で済まされるのかを知りたくて、インフォームド・コンセントの法的根拠を調べました。日本では医療法に説明義務の規定はありますが、説明の方法や範囲について具体的な基準は示されていません。課題研究では、イギリスの判例と日本の判例を比較し、患者の理解を確認する手続きが制度として整備されているかどうかに着目してまとめました。イギリスでは患者にとって重要な情報を医師が伝えたかどうかが基準とされるのに対し、日本では医療慣行に沿った説明で足りるとされ、患者の理解そのものは制度上の要件になっていない点を指摘しました。貴学を志望する理由は二つあります。第一に、2年次の『医事法演習』で実際の医療訴訟の判例を素材に患者の権利と医師の義務を検討できる点です。第二に、〇〇教授が医療契約における情報提供義務を研究されており、私が調べた同意手続きの問題と直接つながる点です。入学後は、1年次に民法と憲法の基礎を固め、2年次から医事法と消費者法に重点を置きます。3年次には〇〇教授のゼミで、インフォームド・コンセントの実効性を高める法制度を研究テーマにしたいと考えております。患者の権利を守る制度づくりに法の側から取り組むために、貴学法学部で学びたいと考えております。
結論先行 × 呼応|大学・法学部
この例文のポイント
- 冒頭で「患者の権利を守る制度づくり」と目標を明示し、結論先行型の書き出しとして機能しています。
- 祖父の同意書署名という身近な場面から問題意識が生まれた過程が明確で、体験と目標が直結しています。
- 締めで書き出しの「患者の権利を守る制度づくり」をそのまま拾い直し、呼応型として全体を一本の線にまとめています。