看護学部・総合型選抜(弟の入院で見た小児病棟の看護から)
私は将来、治療を受ける子どもが自分の状況を理解し、家族とともに前を向けるよう支える小児病棟の看護師を目指し、貴学看護学部を志望いたします。看護の道を意識したのは、高校1年の冬、当時5歳の弟が肺炎で10日間入院したときです。点滴を怖がって泣く弟の前で、担当の看護師の方はしゃがんで目の高さを合わせ、ゆっくりと話しかけました。人形を使って、これから何をするのかを弟に分かる言葉で説明してくださると、弟は泣きながらも自分から腕を差し出しました。その看護師の方が、付き添いの母には翌日の予定を紙に書いて渡し、面会に行った私にも弟が描いた絵を見せて様子を話してくださった姿も覚えております。高校2年の探究学習では入院する子どもへの説明をテーマに選び、処置の前に人形や絵本で見通しを伝える関わりが「プレパレーション」と呼ばれることを知りました。あの日の看護師の方は、5歳の弟にも理解する力があると信じて関わっていたのだと分かりました。貴学に惹かれた理由の1つは、3年次の小児看護学実習が病棟と保育所の両方で行われ、入院中と日常の両面から子どもを理解できる点です。もう1つは、〇〇教授が入院中の子どものきょうだいへの支援を研究されている点です。弟の入院中は私自身も寂しさを言葉にできずにいたため、家族全体を支える看護を研究の視点からも学びたいと考えております。入学後の1年次には人体の構造と発達心理学を学び、2年次の小児看護学の演習で年齢に応じた説明の方法を習得いたします。3年次の実習では子どもと家族の双方に目を配る関わりを実践し、4年次の卒業研究ではきょうだいへの声かけをテーマにする計画です。子どもの理解する力を信じ、分かる言葉で伝えることが小児看護の土台だと私は考えております。子どもが自分の状況を理解し、家族とともに前を向けるよう支える看護師となるため、貴学看護学部で学ぶことを志望いたします。
800字・看護学部(総合型選抜)
この例文のポイント
- 弟の入院という家族の出来事を、看護師の具体的な行動(目の高さを合わせる、人形で説明する、母に予定を書いて渡す)で描いています。病状の説明は1文にとどめています。
- 探究学習で「プレパレーション」という言葉に出会い、体験を学びの問いへ広げています。総合型選抜では本人が書いた書類を面接などで活用することが求められているため、調べた過程を書いておくと質問に答えやすくなります。
- きょうだい支援を研究する教員を、自分がきょうだいの立場だった経験と結びつけています。締めでは看護観を1文で示し、書き出しの看護師像を同じ言葉で繰り返しています。