看護系入試の志望理由書

看護の志望理由書の書き方と例文3本・200字版

看護学部(大学)や看護専門学校の入試で提出を求められる志望理由書を、看護ならではの書き方に絞って5つのステップで説明します。看護学校では同じ内容を「志望動機」として求めることもありますが、書き方の基本は変わりません。看護学部の総合型選抜、看護専門学校の推薦入試、社会人入試の例文3本に加え、200字版と、大学と専門学校の違いの表も掲載しました。

看護の志望理由書を3ステップで書く

  1. 1.目指す看護師像を「誰に・どこで・どんな看護を届けるか」の3点で1文にまとめ、志望理由書の書き出しに置きます。
  2. 2.きっかけには、看護師が患者や家族に向けた言葉と行動を1場面に絞って書き、その姿から自分が気づいたことを添えます。
  3. 3.志望校の実習を学年ごとの学びの計画に組み込み、最後に自分の看護観を1文で示して、書き出しの看護師像に戻ります。

このページが向いている人:看護学部の総合型選抜・学校推薦型選抜を受ける高校生と、看護専門学校の推薦入試で志望理由書や志望動機を求められた人に向けたページです。働きながら社会人入試で看護学校を目指す人向けの例文も載せています。

看護の志望理由書の書き方 5ステップ

01
看護師像

目指す看護師像を「誰に・どこで・どんな看護を」で示す

看護の志望理由書では、冒頭に「看護師になりたい」と書くだけでは、ほかの受験生との違いが出ません。看護師が働く場は病棟や外来、手術室、健診の場などに分かれ、関わる相手も子どもから高齢の方まで幅があるからです。そこで、誰に(対象)、どこで(働く場)、どんな看護を(関わり方)の3点を1文に入れ、目指す看護師像として示してください。「治療を受ける子どもと家族の不安に向き合う小児病棟の看護師」と書けば、続く段で何を書くべきかが決まります。働く場をまだ決めきれない場合は、対象と関わり方の2点だけでも構いません。この看護師像は締めでもう一度使うため、自分の言葉で言い切れる形にしておきます。

テンプレート

私は将来、〇〇(働く場)で、△△(対象)に□□の看護を届けられる看護師を目指しております。

NG

「患者さんに寄り添える看護師になりたい」の1文で終わり、どこで誰を支えたいのかが最後まで書かれていない。

02
きっかけ

きっかけは看護師の具体的な行動を見た場面で書く

家族の入院や看護体験など、きっかけの題材そのものは珍しくなくて構いません。差がつくのは描き方です。「看護師さんが優しかった」という感想で終えず、看護師がどんな言葉をかけ、何を見て、どう動いたかを1場面に絞って書いてください。そのうえで、行動から自分が何に気づいたかを1文で添えると、目指す看護師像との結びつきが生まれます。病気や入院の経過は、状況が伝わる最小限の説明で十分です。つらい出来事ほど感情の言葉を重ねたくなりますが、事実を淡々と書くほうが、読み手は看護師の行動に目を向けてくれます。看護師がかけた言葉を覚えていれば、それを1つだけ引用するのも効果的です。

テンプレート

〇〇のとき、看護師の方が△△と声をかけて□□する姿を見て、◇◇も看護の大切な役割だと気づきました。

NG

「看護師さんがとても優しく、憧れを持ちました」と感想だけを書き、看護師が何をしていたのかが一度も出てこない。

03
学校選び

大学か専門学校かで「なぜこの学校か」の根拠を変える

看護学部(大学)と看護専門学校は、どちらを卒業しても看護師国家試験の受験資格が得られます。「看護師になれるから」では、その学校を選んだ理由になりません。大学に出すなら、関心のある看護領域の科目や教員の研究、保健師・助産師の課程を選べるかどうかなど、4年間かけて学ぶ意味を根拠にします。専門学校に出すなら、実習の始まる時期や実習先の病院、学内演習の進め方など、3年間で現場に立つ準備の中身を根拠にします。どちらの場合も、挙げた特色が冒頭の看護師像のどこに必要なのかを一言添えてください。学校案内やオープンキャンパスで確かめた情報を使えば、面接で詳しく聞かれても答えられます。

テンプレート

(大学)貴学の〇〇で△△を研究できる点/(専門学校)貴校の□□病院で◇年次から実習に臨める点が、私の目指す看護に欠かせないと考えております。

NG

「国家試験の合格率が高い」「就職に強い」とだけ書き、その学校で何を学ぶのかに一度も触れていない。

04
学びの計画

実習と国家試験までの学びを学年ごとに書く

看護の学びは、講義で知識を得て、学内の演習で技術を練習し、臨地実習で患者に関わるという順に積み上がります。入学後の計画もこの順序に沿って学年ごとに書くと、教育課程を理解していることが読み手に伝わります。1年次は人体の仕組みと看護の基本、その後は領域ごとの講義と実習、最終学年は総仕上げの実習と国家試験の準備に取り組むのが基本の流れです。そこに、看護師像に関わる領域の実習で確かめたいことを1つ加えてください。実習先の病院や施設の名前は、学校案内で確かめたものだけを書きます。国家試験は最終目標ではなく通過点として書き、合格した先でどんな看護をしたいかにつなげます。

テンプレート

1年次に〇〇の基礎を固め、2年次の△△実習で□□を確かめ、最終学年は◇◇と国家試験の準備に力を注ぎたいと考えております。

NG

「国家試験に合格できるよう勉強を頑張ります」で終わり、どの学年で何を学び、どの実習に臨むのかが書かれていない。

05
看護観

看護観を1文にまとめて締める

締めでは、きっかけの場面から得た自分なりの看護観を1文で示し、冒頭の看護師像に戻ります。看護観とは、看護の核がどこにあると考えるかという自分なりの答えで、面接で問われることもあります。教科書の定義を借りる必要はありません。きっかけの場面で看護師が何を大切にしていたのかを考えると、言葉が見つかりやすくなります。「看護とは、病気だけでなく不安も一緒に受け止めることだ」のように、自分が見た行動に根ざした言葉で書いてください。最後に新しい体験や資格の話を足すと焦点がぼやけるため、締めは2〜3文に収めます。書き出しと同じ言葉を締めでも使うと、全体が一本の線でつながります。

テンプレート

〇〇こそ看護の核だという考えを胸に、△△の場で□□を実践できる看護師となるため、貴学(貴校)で学ぶことを志望いたします。

NG

「精一杯努力いたします」と意気込みだけを書いて終わり、どんな看護をしたいのかが最後まで示されない。

看護の志望理由書 例文3本(看護学部・看護専門学校・社会人入試)

上の5ステップに沿って書いた例文です。看護学部の総合型選抜(800字以内)、看護専門学校の推薦入試(600字以内)、看護専門学校の社会人入試(600字以内)の3本を掲載しています。学校の特色や実習の内容は、説明のための架空の設定です。

1

看護学部・総合型選抜(弟の入院で見た小児病棟の看護から)

800字・看護学部(総合型選抜)
私は将来、治療を受ける子どもが自分の状況を理解し、家族とともに前を向けるよう支える小児病棟の看護師を目指し、貴学看護学部を志望いたします。看護の道を意識したのは、高校1年の冬、当時5歳の弟が肺炎で10日間入院したときです。点滴を怖がって泣く弟の前で、担当の看護師の方はしゃがんで目の高さを合わせ、ゆっくりと話しかけました。人形を使って、これから何をするのかを弟に分かる言葉で説明してくださると、弟は泣きながらも自分から腕を差し出しました。その看護師の方が、付き添いの母には翌日の予定を紙に書いて渡し、面会に行った私にも弟が描いた絵を見せて様子を話してくださった姿も覚えております。高校2年の探究学習では入院する子どもへの説明をテーマに選び、処置の前に人形や絵本で見通しを伝える関わりが「プレパレーション」と呼ばれることを知りました。あの日の看護師の方は、5歳の弟にも理解する力があると信じて関わっていたのだと分かりました。貴学に惹かれた理由の1つは、3年次の小児看護学実習が病棟と保育所の両方で行われ、入院中と日常の両面から子どもを理解できる点です。もう1つは、〇〇教授が入院中の子どものきょうだいへの支援を研究されている点です。弟の入院中は私自身も寂しさを言葉にできずにいたため、家族全体を支える看護を研究の視点からも学びたいと考えております。入学後の1年次には人体の構造と発達心理学を学び、2年次の小児看護学の演習で年齢に応じた説明の方法を習得いたします。3年次の実習では子どもと家族の双方に目を配る関わりを実践し、4年次の卒業研究ではきょうだいへの声かけをテーマにする計画です。子どもの理解する力を信じ、分かる言葉で伝えることが小児看護の土台だと私は考えております。子どもが自分の状況を理解し、家族とともに前を向けるよう支える看護師となるため、貴学看護学部で学ぶことを志望いたします。

※ 上記は例文です(795字)。学校名や実習先、体験の場面は、ご自身の情報に置き換えてください。

この例文のポイント

  • 弟の入院という家族の出来事を、看護師の具体的な行動(目の高さを合わせる、人形で説明する、母に予定を書いて渡す)で描いています。病状の説明は1文にとどめています。
  • 探究学習で「プレパレーション」という言葉に出会い、体験を学びの問いへ広げています。総合型選抜では本人が書いた書類を面接などで活用することが求められているため、調べた過程を書いておくと質問に答えやすくなります。
  • きょうだい支援を研究する教員を、自分がきょうだいの立場だった経験と結びつけています。締めでは看護観を1文で示し、書き出しの看護師像を同じ言葉で繰り返しています。
2

看護専門学校・推薦入試(病院の1日看護体験から)

600字・看護専門学校(推薦入試)
私は将来、手術を受ける患者の不安を受け止め、確かな観察と技術で回復を支える外科病棟の看護師として働きたいと考えております。この目標を持ったのは、高校2年の夏、病院の1日看護体験に参加したときです。病室での検温に同行した際、翌日に手術を控えた男性が「今夜は眠れそうにない」とつぶやくと、看護師の方は手を止めてベッドの横に腰を下ろしました。麻酔から覚めたあとが想像できず怖いという話を最後まで聞いたうえで、手術当日の流れや家族が待つ場所を順に説明し、担当医にも伝えておくと約束していました。男性の表情が少しやわらいだのを覚えております。あとで伺うと、会話の間も顔色や呼吸の様子を見ていたそうです。不安に耳を傾けながら体の変化も見逃さない姿に、看護の専門性を感じました。貴校を志望するのは、臨床の実践力を3年間で養える環境があるからです。1年次の秋から併設の〇〇病院で実習が始まり、学内でも模擬患者との演習を学年ごとに重ねられます。入学後は1年次に看護の基本技術を固め、2年次の成人看護学実習では手術前後の患者への関わりを学びたいと考えております。3年次には統合実習と国家試験の準備に集中いたします。看護とは、患者の言葉と体の変化の両方に同時に向き合う仕事だと考えております。手術を受ける患者の不安を受け止め、確かな観察と技術で回復を支える看護師となるため、貴校への入学を強く志望いたします。

※ 上記は例文です(593字)。学校名や実習先、体験の場面は、ご自身の情報に置き換えてください。

この例文のポイント

  • 看護体験で見た場面を、患者のつぶやき、看護師の行動、あとで聞いた観察の話の順に書いています。見聞きした事実を積み重ねてから、「看護の専門性」という自分の気づきへとつなげています。
  • 専門学校を選んだ理由を、実習の始まる時期と学内演習の進め方という、3年間で現場に立つ準備の中身で説明しています。どちらも、冒頭の看護師像に必要な力を養う場として示しています。
  • 学びの計画に成人看護学実習を入れ、冒頭の「手術を受ける患者」という看護師像と対応させています。600字に収めるため、学びの計画は2文に絞っています。
3

看護専門学校・社会人入試(医療事務の受付業務から)

600字・看護専門学校(社会人入試)
外来で患者の小さな変化に気づき、必要な対応へ迷わずつなげられる看護師を、私は目指しております。高校卒業後の6年間、内科クリニックの受付で医療事務を担当してまいりました。ある朝、待合室で順番を待つ男性の顔色が急に悪くなったのに気づき、看護師に伝えたことがあります。看護師はすぐに声をかけて様子を確かめ、処置室のベッドへ案内したうえで、医師に診察の順番を早めるよう相談していました。私にできたのは異変に気づくところまでで、急ぐべきかどうかの判断は看護師に委ねるしかありませんでした。気づいた変化を自分で判断し、行動につなげたいと考えたことが、看護師を志した理由です。受付の仕事で身についたのは、症状をうまく言葉にできない方から話を聞き取る力と、待合室全体に目を配る習慣です。どちらも、患者の訴えを受け止め変化に気づく看護に生かせると考えております。貴校を選んだのは、〇〇病院での実習で外来看護も学べるうえ、1年次に学び直しのための補習があるためです。入学に向けて、昨年から高校の生物と数学を学び直しております。3年間の学費と生活費は貯蓄で賄う見通しが立っており、1年次から国家試験を見据えて学ぶ計画です。気づきを根拠のある判断に変える力こそ、看護の要だと考えております。患者の小さな変化に気づき、必要な対応へ迷わずつなげられる看護師として外来に立つため、貴校で学ぶことを志望いたします。

※ 上記は例文です(591字)。学校名や実習先、体験の場面は、ご自身の情報に置き換えてください。

この例文のポイント

  • 受付で異変に気づけても判断はできなかったという経験を、看護師を目指す理由にしています。前職への不満ではなく、仕事の中で看護に近づいた経緯として書いているのが要点です。
  • 社会人経験を「話を聞き取る力」「待合室全体に目を配る習慣」という具体的な力に言い換え、看護のどの場面で生きるかを示しています。
  • 生物と数学の学び直し、学費と生活費の見通し、国家試験に向けた学習計画を書き、3年間学び続けられるかという読み手の疑問に先回りして答えています。

推薦入試の例文を200字の志望動機欄に収める

上の『看護専門学校・推薦入試(病院の1日看護体験から)』を、看護学校の願書にある志望動機欄を想定して200字に縮めた例です。

200字に圧縮した例文

200字・圧縮版
私は将来、手術を受ける患者の不安を受け止め、確かな観察と技術で回復を支える看護師として働きたいと考えております。病院の看護体験では、翌日に手術を控えた男性の不安に看護師の方が最後まで耳を傾け、当日の流れを説明していました。会話の間も顔色を見ていたと伺い、看護の専門性を感じました。1年次の秋から実習が始まる貴校で、患者の不安を受け止め回復を支える力を養いたいと考えております。

※ 上記は例文です(188字)。学校名や実習先、体験の場面は、ご自身の情報に置き換えてください。

圧縮の手順

  1. 1.願書の志望動機欄に手書きする場合は、欄に入る字数を試し書きで確かめ、そこから逆算して削る量を決めます。200字の例文でも、字の大きさによっては収まりません。
  2. 2.200字は4文前後で埋まる分量です。看護師像、きっかけの場面、そこでの気づき、学校の特色と締めの4文に割り振ってから、1文ずつ削ります。
  3. 3.きっかけの場面は看護師の行動を中心に残し、患者の台詞や病室の様子は、行動が伝わる範囲で省きます。学年ごとの計画も省いてかまいません。
  4. 4.書き出しの看護師像の言葉は、締めでも核の部分を変えずに使います。200字でも最初と最後がそろっていれば、面接で内容を広げて話すときの軸になります。

看護学部(大学)と看護専門学校の違いと書き分け

看護学部(大学)と看護専門学校は、どちらも看護師を目指して学ぶ学校ですが、修業年限や在学中に選べる課程が異なります。志望理由書の「なぜこの学校か」の段を書く前に、両者の違いを表で確認してください。

修業年限4年3年(3年課程)
卒業で得られる受験資格看護師国家試験の受験資格看護師国家試験の受験資格
保健師・助産師大学によっては、在学中に課程を選択して履修できます目指す場合は、卒業後に別の養成課程で学びます
学びの重心看護の専門科目と臨地実習に加え、教養科目や看護研究も学びます看護師として働くための専門科目と臨地実習を中心に学びます
書類の呼び方の例志望理由書、大学入学希望理由書、学修計画書など志望理由書、願書の志望動機欄など
志望理由書で厚く書くこと関心のある看護領域と、4年間で深めたい問い実習で身につけたい力と、国家試験までの3年間の計画

看護学部に出す志望理由書では、4年間をかけて看護を学ぶ理由が問われます。関心のある看護領域の科目や教員の研究を挙げ、在学中に考え続けたい問いを示してください。保健師や助産師の課程を選べる大学で、その課程を希望するなら、看護師像とのつながりを一言添えると、4年制を選んだ理由がはっきりします。

看護専門学校に出す志望理由書では、3年間で現場に立つまでの道筋が問われます。実習の開始時期や実習先の病院、学内演習の進め方など、学校案内で確かめた情報を自分の看護師像と結びつけてください。社会人入試の場合は、前職で身につけた力を実習やグループでの学習にどう生かすかまで書くと、学び直しの計画が具体的になります。

  • ※ 表は一般的な違いをまとめたものです。保健師・助産師の課程の有無、実習の時期や実習先、書類の名称は学校によって異なるため、必ず募集要項と学校案内で確認してください。
  • ※ 大学の看護教育は、看護学部のほか、医療系の学部に置かれた看護学科で行われることもあります。この表では両方をまとめて「看護学部(大学)」としています。

看護の志望理由書の書き出し方 4つの型

目標先行型(目指す看護師像から書き出す)

私は将来、治療を受ける子どもが自分の状況を理解し、家族とともに前を向けるよう支える小児病棟の看護師を目指しております。

看護の志望理由書で最も使いやすい型です。1文目に「誰に・どこで・どんな看護を」がそろっていれば、続くきっかけの場面が看護師像の裏づけとして読まれます。

場面描写型(看護師の行動を見た瞬間から書き出す)

翌日に手術を控えた男性が「今夜は眠れそうにない」とつぶやいたとき、看護師の方は手を止め、ベッドの横に腰を下ろしました。

看護師の動きが目に浮かぶ書き出しです。場面の描写は2文までにとどめ、3文目で目指す看護師像を示してください。家族の入院を書く場合も、病状より看護師の行動に字数を使います。

疑問提示型(看護の仕事への問いから書き出す)

看護師が患者の不安を和らげるとき、支えになっているのは言葉なのか、観察に基づく知識なのか。私は看護体験で、その両方が欠かせないと知りました。

問いは、自分の体験の中で答えが見えたものに限ります。「看護とは何か」のように大きすぎる問いは、600字や800字では答えきれず、結論がぼやけます。

経歴起点型(社会人としての仕事から書き出す)

内科クリニックの受付に立った6年間、私は患者さんの異変に最初に気づく場所にいながら、その先の判断を看護師に委ねてきました。

社会人入試で使いやすい型です。前職の説明が長くなると職務経歴書のように読まれるため、看護を目指す理由につながる経験だけを選んで書いてください。

看護の志望理由書の締め方 3つの型

看護観型(自分の看護観を1文で示して締める)

患者の言葉と体の変化の両方に同時に向き合うことが、私の考える看護です。その看護を実践できる力を、貴校での3年間で確かなものにしたいと考えております。

看護観は、きっかけの場面で見た看護師の行動から導いた言葉で書きます。面接で看護観を問われたときも、この1文を出発点に話せます。

冒頭回収型(書き出しの看護師像に戻って締める)

子どもが自分の状況を理解し、家族とともに前を向けるよう支える看護師となるため、貴学看護学部で学ぶことを志望いたします。

書き出しの看護師像を、締めでそのまま繰り返す型です。言葉を言い換えると別の目標に見えることがあるため、核になる語句は変えずに使ってください。

現場像型(卒業後に立つ現場を示して締める)

卒業後は外来の看護師として、待合室の小さな変化に気づき、必要な対応へ迷わずつなげられる存在でありたいと考えております。

働きたい場が決まっている人に向く型です。社会人入試では、前職で見てきた現場と卒業後に立つ現場が重なると、学び直す目的がはっきりします。

よくある質問

Q. 看護学校の志望理由書や志望動機欄は、何文字くらい書けばよいですか?

字数が指定されている場合は、指定の9割に届くまで書くのが目安です。上限を1字でも超えると、様式を守っていないと受け取られるおそれがあります。看護学校の願書では、字数ではなく欄の大きさだけが決まっていることもあります。その場合は1行に入る字数と行数を数えて上限を出し、最後の1行が少し余る程度まで書いてください。手書きなら、下書きの段階で字の大きさをそろえておくと、清書で枠からあふれません。

Q. 看護観はどのように書けばいいですか?

看護観は、看護とはどのような営みかについての自分の考えです。受験の段階で完成された考えを書く必要はありません。きっかけの場面で見た看護師の行動を振り返り、「看護とは〇〇することだ」と1文で言える形まで絞り込んでください。教科書の定義を引用するより、自分が見た行動から導いた言葉のほうが、面接で理由を聞かれても自分の経験で答えられます。締めの段に置くと、書き出しの看護師像とも自然につながります。

Q. 「人の役に立ちたい」「看護師に憧れた」だけでは弱いですか?

その気持ちは出発点として大切ですが、それだけでは看護師を選んだ理由が伝わりません。人の役に立つ仕事は、医師や介護職、医療事務などほかにもあります。その中でなぜ看護師なのかを、看護師が実際にしていた行動で説明してください。「憧れた」と書くなら、何をしている姿に憧れたのかを1場面で示します。行動が書けていれば、そこから自分が何に気づいたかを添えるだけで、志望理由として成り立ちます。

Q. 社会人入試の志望理由書では、何に気をつければいいですか?

構成は高校生と同じで構いませんが、2つの点を加えてください。1つは、今の仕事を離れて看護師を目指す理由です。前職への不満ではなく、仕事の中で看護に近づいた経験として書きます。もう1つは学び直しの計画です。入学前に始めている学習や、在学中の学業と生活を両立させる見通しを示すと、最後まで学び切れるかという読み手の疑問に答えられます。前職で身についた力は、看護のどの場面で生かせるかまで書いてください。

Q. 看護の志望理由書の下書きに、AIを使ってもいいですか?

段落の順序や字数の配分を確かめる下書きとして使うなら、役に立ちます。たとえば志望動機AIの作成ツールでは、将来の目標の欄に目指す看護師像を、きっかけの欄に看護師の行動を見た場面を書き込むと、段落ごとに整理された下書きが出ます。ただ、面接で「そのとき看護師は何をしていましたか」と細かく聞かれたとき、答えるのは自分です。AIが補った描写や実習の情報は、自分の記憶と学校案内に照らして書き直し、看護観の1文は必ず自分の言葉で書いてください。

看護の志望理由書を、AIの下書きから仕上げる

目標・きっかけ・志望校の魅力・入学後の計画を入力すると、志望理由書の下書きをAIが作成します。看護師の行動の描写と看護観は、自分の言葉に書き直して仕上げてください。

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