保育科・AO入試(子育てひろばで見た保育士の声かけから)
私は将来、子どもの一日の様子を、保護者の方が安心できる言葉で伝えられる保育士になりたいと考え、貴校保育科を志望いたします。きっかけは、高校1年の夏から地域の子育てひろばで続けている、親子の遊びの手伝いです。月に1回ほど、これまで18回参加する中で、母親から離れると泣き出してしまう2歳の男の子に出会いました。そこにいた保育士の方は、その子が好きな電車の絵本を、毎回同じ棚の同じ場所に置いていました。すると4回目の日、男の子は泣かずに自分で絵本を取りに歩いていきました。さらに保育士の方は、帰りぎわに母親へ「今日は自分で絵本を取りに行けましたよ」と伝え、母親はほっとした顔でうなずいていました。気になって帰りの10分間を見ていると、保育士の方は参加した12組の親子すべてに、その日の様子を一言ずつ伝えていました。後日、なぜ絵本を同じ場所に置くのかを尋ねると、毎回同じだと次に何があるかが分かり、安心して離れられるからだと教えてくださいました。子どもの育ちを知って関わり方を決める知識と、その様子を保護者に伝える力の両方が、保育士の専門性なのだと気づきました。貴校を選んだ理由は二つです。一つは、『△△実習』の前に、連絡帳の書き方や送り迎えのときの声のかけ方を、保護者役の先生を相手に練習する授業があることです。もう一つは、体験入学で〇〇先生から、子どもの様子を伝えるときは、できるようになったことを先に話すと保護者に届きやすいと教わったことです。あの保育士の方の一言の意味が分かりました。入学後は、1年次に子どもの発達や保健、音楽や造形などの表現の基礎を学び、苦手なピアノは毎日30分の練習を続けます。2年次は実習を重ねながら、保護者への伝え方を身につけます。卒業後は保育所で、子どもの一日の様子を、保護者の方が安心できる言葉で伝えられる保育士として働きたいと考えております。
800字・保育士志望(AO入試)
この例文のポイント
- 子育てひろばに参加した18回、泣かずに離れられた4回目、帰りに声をかけていた12組という、自分で数えた数字を使い、保育士の関わりが子どもと保護者の両方に届く場面を示しています。
- 絵本を同じ場所に置く理由を保育士の方に尋ねた場面を入れ、見て終わりにせず理由まで確かめる姿勢を示しています。AO入試の面接や面談で掘り下げられても、このやりとりから話を広げられます。
- 学校を選んだ理由を、保護者への伝え方を練習する授業と、体験入学で教わった伝え方の2つに絞り、苦手なピアノへの取り組みを含む年次の計画から、書き出しの保育士像に戻して締めています。