理学療法学科・総合型選抜(祖母と通った体操教室で、立ち上がりの時間を記録した経験から)
私は将来、理学療法士として、高齢の方が転倒を防ぎながら自分の足で歩き続けられるよう支えたいと考えております。そのために運動療法を学びたく、貴学保健医療学部理学療法学科を志望いたします。きっかけは、祖母が玄関の段差でつまずいて転んだことです。けがは打撲で済みましたが、それ以来「また転ぶのが怖い」と外出を控えるようになりました。スマートフォンの歩数計を見せてもらうと、1日の歩数は約3000歩から1000歩ほどに減っていました。高校2年の春からは祖母と一緒に、理学療法士の方が指導する公民館の体操教室に通い、月に1度、参加者14人が椅子から5回立ち上がるのにかかる時間を測る係を務めました。3か月後、祖母の記録は16秒から12秒に縮まり、一人で散歩に出られるようになりました。一方、14人のうち4人は記録がほとんど変わらず、メモを見返すと、4人とも膝の痛みを訴え、体操を休む日も多い方でした。膝に痛みがあっても、立つ・歩く力を保つには、どのような運動を選べばよいのか。この問いが、理学療法を学びたい理由です。教室では作業療法士の方が外出の計画づくりを手伝っており、その仕事にも関心を持ちましたが、私が知りたいのは、立ち上がりや歩行といった動作そのものを支える体の仕組みです。貴学を選んだのは、〇〇教授が膝に痛みを抱える高齢者の運動療法を研究されており、『△△演習』で筋力やバランスの評価を学生同士で繰り返し練習できるからです。入学後は解剖学と運動学を土台に、臨床実習で患者さんの状態に合わせて運動を組み立てる過程を学び、国家試験に臨みます。卒業後は病院で経験を積み、地域の体操教室で転倒を防ぐ運動を伝えられる理学療法士を目指します。一人で散歩に出た祖母のように、再び自分の足で出かけられる方を増やすため、貴学で学びたいと考えております。
800字・総合型選抜(理学療法学科)
この例文のポイント
- 体操教室で14人分の立ち上がりの時間を測り、記録が変わらなかった4人に共通する膝の痛みに気づくまでを、自分で集めた数字で示しています。
- 同じ教室にいた作業療法士の仕事と比べ、動作そのものを支える理学療法を選んだ理由を書き、職種の違いを理解していることを伝えています。
- 教授の研究、学内の演習、臨床実習、国家試験を順に並べ、総合型選抜の面接で入学後の計画を問われても答えやすい形にしています。