外国語学部スペイン語学科・総合型選抜(観光パンフレットの誤訳に気づいた経験から)
私は将来、観光の現場でスペイン語圏から訪れる人と地域をつなぎ、言葉だけでなく文化まで伝わる案内をつくりたいと考えております。そのためにスペイン語と中南米の地域研究を学びたく、貴学外国語学部スペイン語学科を志望いたします。きっかけは、高校1年から続けている地元の観光案内ボランティアです。2年の夏、英語で案内したメキシコからの家族が、町のスペイン語版パンフレットを見て笑い出しました。「お盆の時期は混み合います」の「お盆」が、食器を運ぶ盆の意味で訳されていたのです。観光協会に尋ねると、機械翻訳で作り、確かめられる職員もいなかったそうです。そこで市の国際交流協会のスペイン語通訳の方にお願いし、説明文20か所を一緒に点検しました。明らかな誤訳は4か所でしたが、「縁日」や「七夕」をローマ字で書いただけで、何の行事かを説明していない箇所が9か所もありました。誤訳でなくても、相手の文化にない物事は説明を添えなければ伝わらないと分かりました。英語の案内は整っているのに、スペイン語は確かめる人さえいないという差も知りました。貴学を選んだのは、1年次から少人数の『△△演習』でスペイン語を集中的に学び、2年次から『△△地域研究』で中南米の歴史と社会を学べるからです。また、〇〇教授が日本文化をスペイン語圏に紹介する際の翻訳を研究されており、パンフレットで抱いた疑問をそのまま研究の対象にできます。入学後は1年次に文法と発音の基礎を固め、2年次は地域研究でメキシコの社会と観光を学びます。3年次は協定校に留学し、現地の人が日本の何に関心を持つかを聞き取ります。4年次の卒業論文では、日本の行事をスペイン語でどう説明すれば伝わるかを研究したいと考えております。「お盆」がどんな行事かをスペイン語で伝えられる人になり、訪れる人と地域をつなぐため、貴学外国語学部で学びたいと考えております。
800字・総合型選抜
この例文のポイント
- 誤訳を笑い話で終わらせず、観光協会に確かめ、20か所を点検した結果を数字で示しています。疑問から発見までの流れが明確です。
- 英語の案内はあるのにスペイン語は確かめる人もいないという気づきが、英語以外の言語を専攻する理由になっています。
- 演習・地域研究・留学・卒業論文を年次順に並べ、すべてを「日本の行事をどう伝えるか」という1つの問いに向けています。