社会情報学科・総合型選抜(夜間に使えるAEDをオープンデータで調べた経験から)
私は将来、自治体の職員として、行政のデータを住民が暮らしの判断に使える形で公開する仕事に携わりたいと考えております。そのためにデータの扱い方と社会での情報の使われ方を学びたく、貴学情報学部社会情報学科を志望いたします。きっかけは高校2年の夏、町内会の救命講習で、消防署の方に「夜にこの地区で人が倒れたら、どこのAEDを取りに行きますか」と問われ、答えられなかったことです。調べると、市はAEDの設置場所をオープンデータで公開していましたが、214か所の約4割は利用時間が空欄でした。そこで探究学習として、夏休みに各施設へ電話で尋ねて空欄を埋め、地図に示しました。夜10時に使えるのは31か所だけで、私の住む地区から歩いて5分の範囲には一つもないと分かったのです。地図を町内会長に見せると、回覧板で全戸に回していただけました。データは公開するだけでは足りず、必要な人が必要なときに読める形にして初めて役立つと実感しました。ただ、なぜ空欄の多い一覧が生まれ、どう集めれば使えるデータになるのかは分かっていません。これは技術だけの問題ではなく、情報が社会でどう作られ、使われるかを問う社会情報学の課題だと考えております。貴学では、『△△演習』で市町村が公開するデータを自ら整え、地図やグラフにして住民に届けるまでを経験できます。〇〇教授による行政データの公開と活用の研究も、私の疑問に直結すると考えました。入学後は1年次に統計学とプログラミング、2年次に地理情報システムとデータベースを学びます。住民の個人情報に触れる仕事を目指す以上、情報倫理と個人情報保護の授業も重視します。3年次からは〇〇教授のゼミで、住民が使えるオープンデータの公開方法を研究する計画です。「夜にこの地区で人が倒れたら」という問いに、誰もがデータで答えられる地域をつくるため、貴学情報学部で学びたいと考えております。
800字・総合型選抜(社会情報学科)
この例文のポイント
- 消防署の方の問いに答えられなかった場面から、公開データの空欄に気づき、自分で埋めて地図にするまでを順に追っています。
- 214か所のうち夜10時に使えるのは31か所という自分で集めた数字が、データは使える形で初めて役立つという気づきを支えています。
- 空欄が生まれる理由という残った疑問を社会情報学の課題と位置づけ、演習・ゼミ・情報倫理の学びへつなげています。