スポーツ科学部・総合型選抜(練習の終わりに膝が内側に入る仲間の着地から)
練習の終わりになると、同じ選手でも着地で膝が内側に入りやすくなるのはなぜか。この問いを、体の仕組みと動作の分析から解き明かすため、貴学スポーツ科学部を志望いたします。きっかけは高校1年の冬、バスケットボール部の先輩が、試合終盤のリバウンドの着地で膝を痛め、半年間コートに戻れなかったことです。試合の動画を見返すと、着地の瞬間、先輩の膝はつま先より内側に入っていました。調べると、着地で膝が内側に入る動きは、膝のけがとの関係が研究されていると知りました。そこで、ほかの部員の着地も確かめようと、2年の春から、10人がジャンプから着地する様子をスマートフォンのスロー撮影で記録しました。練習の最初と最後に1人5回ずつ撮って比べると、膝がつま先より内側に入った着地は、最初の50回では7回でしたが、最後の50回では19回に増えていました。一方で、最初も最後も1回も内側に入らなかった部員が2人いました。2人とも着地で膝と股関節を深く曲げていましたが、それが理由なのかは分かりません。顧問の先生に記録を見せ、練習の後半にも着地の姿勢を見直す時間を3分設けてもらいましたが、それでけがが減るのかは、まだ検証できていません。貴学を志望する理由は、『△△実習』で、映像から関節の角度を測る動作分析の方法を学べることと、〇〇教授が、疲労と着地動作の関係を研究されていることです。入学後は、1年次に解剖学と運動生理学で体の仕組みを学び、2年次以降はスポーツバイオメカニクスとトレーニング科学に進みます。4年次の卒業研究では、疲れた状態でも膝が内側に入りにくい着地を身につける練習を考え、その効果を確かめる計画です。将来はアスレティックトレーナーの資格を取り、選手のけがの予防に携わることが目標です。膝を痛めた先輩のような選手を一人でも減らすため、貴学で体の仕組みから学びたいと考えております。
800字・総合型選抜(スポーツ科学部)
この例文のポイント
- 書き出しを「練習の終わりになると、なぜ着地で膝が内側に入るのか」という問いにし、競技の経験を学問の問いに変えたことを最初の一文で示しています。
- 練習の最初と最後で50回中7回と19回という自分で撮って数えた結果に加え、崩れなかった2人の違いを「理由は分からない」と正直に書き、面接で掘り下げやすい問いを残しています。
- 解剖学・運動生理学からバイオメカニクス、卒業研究までを順に並べ、トレーナーという進路にもつないでいます。トレーナーの資格に触れる場合は、志望校でその資格に向けた課程を履修できるかを確かめてから書いてください。